食後に激しい運用はワンチャンもNG!大型犬がかかりやすい病気とは?

一般的に、大型犬は丈夫で病気に強いと思われているようです。

実は、大型犬は体の大きさとは関係なく、けがや病気をしやすいのです。

そのため初めて大型犬を迎える方は予備知識も必要になります。

そんな大型犬がかかりやすく注意が必要な病気と原因、その対策をご紹介します。

大型犬ってどんな動物なの?

大型犬の代表格はゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーですが、ここ数年はミックス犬の人気も高く、血統書付きやチャンピオン犬だけが魅力ではなくなりつつあります。

そんな大型犬の魅力は人間との絆が深く、とてもよい人生のパートナーになるところです。

その反面、きちんとした関係が築けなければ大きな体で家の中を盛大にいたずらしたり、家族を噛んでしまったりすることもあります。

また、おとなしくても力が強いため、散歩中の脱走にも気を付けたいところです。

要注意!大型犬がかかりやすい病気

大型犬とは言うものの、体の構造は小型犬と変わりありません。逆に大型であるがゆえにかかりやすい病気もあるのです。

そこで大型犬が特にかかりやすい病気をピックアップしてご紹介します。

✓胃捻転

胃捻転(いねんてん)とは字のごとく、胃がねじれてしまう病気です。

胃がねじれることで食べ物が消化されず、食べ物が発酵してガスが生じ、胃が膨張します。

胃が膨張するとほかの臓器は圧迫され壊死したり、血液が全身を巡らなくなったりすることで死を迎えてしまうのです。

胃捻転にかかると何も食べていないのにお腹が膨らんだり、食欲が落ちたり、落ち着きが無くなったります。

✓胃捻転の原因とは?

胃捻転の決定的な原因を特定することは難しく、突然発病しこの世を去る犬が多いです。

そんな中でもごはんの一気食いや水の一気飲み、食後の激しい運動は胃捻転のリスクを高めるとされています。

ほかにも運動不足やケージに入れる時間が長いなどのストレスによって胃捻転になりやすいという説もあるようです。

✓胃捻転の予防策とは

胃がねじれる直接的な原因は明確でないものの、日々のケアで胃捻転のリスクを減らす工夫をしていくことが大切です。

胃捻転を遠ざけるため、まずは毎日の食事や給水のペースをコントロールします。

早食いや一気食いを予防する皿を使ったり、食後の給水は少なめにしたりするだけでも対策ができます。

食後すぐに散歩へ出かけたり遊んだりせず、ブラッシングをしてゆっくり過ごすのもよいでしょう。

✓ごはんの見直しも予防効果アリ?

どうしてもごはんの早食いや一気食い、水の一気飲みがやめられない犬の場合、ごはんの見直しをするのも一つの方法です。

例えばドライフードで急速にのどが渇いてしまうようなら、湯でふやかしたりウェットフードを組み合わせたりすることでのどの渇きを減らすことができます。

また、高たんぱくで消化の遅いドライフードを与えているならば、加水分解たんぱくやアルファ化した穀物を使った消化吸収率の高いドライフードもおすすめです。

大型犬がかかりやすいのは胃捻転だけじゃない

体が大きいということはそれだけ体重もあり、関節にかかる負荷も大きくなることから関節炎やヘルニアなどのリスクが常に伴います。さらに、大型犬はアダルト(成犬)からシニア(老犬)にかけて、拡張型心筋症にも注意が必要です。拡張型心筋症は遺伝性で一度発病すると完治することはありません。

元気がなくぐったりしていたり、苦しそうに呼吸をしていたりする場合、加齢と決めつけずに獣医師へ相談するのが最良です。

最後に

大型犬はけして体が強いというわけではありません。胃捻転や心筋症、関節炎は日々のケアで発病のリスクを減らすことができます。大切な家族だからこそ、かかりやすい病気を知り、いざというときに備えておきたいものですね。